消費者金融 > サラ金の登場
1960年代になると日本は高度経済期に入り、国民の所得は増えていきました。
そんな中で生まれたのが、人の信用力を担保にしてお金を借りる消費者金融です。現在の大手消費者金融であるアイフル(旧松原産業)、プロミス、アコム(旧丸糸呉服点)、武富士などは全てこの時期に設立されています。
1960年代の消費者金融は、所得が増大した団地住まいのサラリーマンを中心に普及していったため「団地金融」とも呼ばれていました。
当時の貸出金利の上限は年率110%程度までで、返済は6ヶ月完済というのが一般的でした。今からすれば信じられないような高金利ですが、当時の業者は資金調達があまりできず、大口の貸し出しがほとんどできなかったため、それほど問題にはなりませんでした。
ところがオイルショック不況が勃発すると、一般企業の資金需要が落ち込み、融資先が減った一般金融機関は消費者金融への融資をどんどん拡大していきます。
容易に資金調達ができるようになった消費者金融は、サラリーマンを中心にどんどん貸し出しを増やしていきます。消費者金融が「サラ金」と呼ばれるようになったのはこの頃からです。
次のページ >> サラ金の闇