消費者金融 > 取締りの強化とその後
世間に浸透していった「サラ金地獄」は国会でも取り上げられるようになり、ついに政府が動き出します。
最大の問題点であった年率上限110%程度という高金利や、返済能力を無視した貸し出しなどを規制するために「サラ金規制法案」という法案が成立します。
この法案により、金利が年率上限40%に制限され、返済能力を無視した貸し出しや借り手を自殺に追い込むような非常な取立てなども禁止されました。
過剰融資が法的に不可能になった消費者金融業者側は、一気に衰退していきます。サラ金規制法案成立後、それまであったサラ金業者の80%近くが姿を消したと言われています。
大手であるプロミス、アイフルなどでさえも店舗数が激減し、一時は倒産の危機に追い込ました。
最終的にはアイフル、プロミス、アコム、武富士などの大手のみが残ることになったわけですが、これは大蔵省の手助けがあったからであるとされています。
生き残ったとはいえ、世間の評判は悪く、メディアに対する広告もほとんどなくなったため、消費者金融業界は完全に低迷の時代を迎えます。
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